IT経営とは
IT経営普及会の提唱する「IT経営」は、ITのもつシステマティックなものの考え方を経営に取り込み経営効率の改善と経営品質の向上を目指すものです。
まず、経営の足腰をしっかりしてから本当に必要とする「自社の強みを伸ばすIT」の導入につなげていきます。
Contents
IT経営の背景
経営者を支援して、横断的・俯瞰的に経営を見ることができる業務分野は、ITと財務経理だけです。
CIO(最高情報責任者) 情報統括 CFO(最高財務責任者) 財務統括
経営情報と財務情報は将来、今現在、結果の3つの時点で考えることが重要です。 経営情報・財務情報を適切なタイミングで経営者に届け、最善の経営判断を行うことが企業の将来にとって重要になっています。
そのために、企業内でIT化が進み情報収集のスピード化、精緻化が図られています。先進企業ではそのような形でITを利用することで経営のスピードアップを実現しています。
一方中小企業では、社内のIT化を進めるにも実行できる人材は得られず、方針も定まらないのが現状です。
そのためIT経営普及会では、IT経営を考える上でIT最善主義はとりません。ITが得意なこと人間が得意なことを上手く取り入れることで中小企業の経営の強化につなげます。
IT経営の意味
ITは情報技術(Information Technology)の略です。
しかしIT経営普及会が推進する「IT経営」ではITに以下の意味を当てています。
Iには、知性(Intelligence)、統合(Integrate)
Tには、戦略(Tactics)、技術(Technical)、試行(Trial)&訓練(Training)
中小企業には本当に必要なのは、日々の経営活動にすぐ役に立つ、実践的で具体的な手法や技術を活用しやすい形で提供されることです。
経営課題を解決する手法を悩むことなく利用できることで経営の効率化を実現できるはずです。
IT経営の目指すもの
IT経営は、ITシステム導入時に求められる前提条件である
整理・合理化選択と集中、再構築これらの考え方を経営に展開するものです。
そのためIT経営は以下の3つの指針に基づき展開していきます。
1.ミッション指向・目的指向
経営課題の設定と解決の早期実現を目指す
まず課題解決のための「ミッション」⇒「業務・作業」⇒「実現組織・人」の順序で考える
そのために分掌、責任分担と権限委譲による自律的組織を目指す
2.プロジェクト指向・未来指向
課題設定とその解決アクションの作業展開および実行管理を実現する
課題解決のための行動推進を強化する
回台解決・目標達成の促進と、その後に待ち構える更なる上位の課題解決を目指す
3.マネジメント指向・経営指向
全社員の目的の共有化を進める
そのために作業のタスク化と進捗の見える化を図る
一社員が経営に求めらるミッションを理解し、経営の一助として参画する意識を持たせる
IT経営を支える考え方
IT経営では、単にITを導入すれば経営が改善されるとは考えず、必ずや経営が改善されるための考え方やメソッドを提供していきます。
IT経営の基本的な考え方は以下の3つに集約されます。
1.経営をシステム化する「システム経営」
経営の体系化を進め、経営の自律化と自動化の実現を目指します。
IT経営の根底を流れる基本概念です。
2.思考そのものを経営に最適化する「スマート経営」
高度な経営判断を要さない課題・業務に対し、思考の標準化、思考手順の再利用、トレーニングなどを通じて、方法がわからず悩む時間を減らし、業務全体のスピードアップ、品質アップを目指します。
3.日々の活動を最善に導く「利益最大化アクション」
経営は利益を最大するアクション(経営活動)の積み重ねです。日々の経営活動を目的に向けて集約することで、企業のもつ能力を最大限に発揮させることを目指します。
IT経営の強み
IT普及会のIT経営の強みは、3つの思考力の強化策を提供することです。
1.考えることを強化する
課題の思考モデル化と思考フレームワーク・思考テンプレートによる解決案策定までの時間短縮と打率向上を支援します。
2.事業企画を支援します
ビジネスアイデア導出法とビジネスプラン作成法による、事業企画を早く高品質に作成し、経営判断のスピードアップを支援します。
3.作業そのものを支援する
思考モデルをビジネス、業務・作業へ展開し、業務プロセスを改善し効率向上、品質向上を支援します。
その背景の能力としては
◆ロジカルシンキング
◆業務の標準化・手順化
◆プロジェクトマネジメント
などITの世界で、大量な課題を分担して早期に解決しながら具体的な成果を出すために体系化されたメソッドを利用しています。